遠くへ旅に出たい創作者の雑記

取り留めのないことを思いついたままに書いてます。自サイトにて一次創作の小説とイラストをぼちぼち。URL:https://plus.fm-p.jp/u/no104fish

会食恐怖症が数日前に話題になったと聞いて

先日、朝の番組で会食恐怖症が取り上げられたらしく話題になっていました。ただの会食嫌いを病気みたいにするなとか誤解をしている人も見受けられたこと、食の細い人や食に良いイメージがない人がなるものと思われてそうな感じもあったので、細々と自分のことについて書いてみようかなと思いました。

前のパニック障害のときにも書いたかもですが、私はパニック障害と会食恐怖症を併発してます。満腹状態で電車に乗り、車酔いして失神したことがきっかけでした。

そこから外食に行くと妙な吐き気がするようになり、また気を失うんじゃないかと思うと食欲がなくなったり、食べられなくなったりということが起きるようになりました。細かいことは前回書いたので割愛しますが、それが失神を繰り返すうちに悪化してパニック障害になっていました。

元々の私は食べることが大好きでした。給食の完食指導がトラウマになって会食恐怖症になる方が統計として?多いようですが、私はどちらかと言えば完食余裕タイプでした。むしろおかわりしに行くような子供でした。

それは大人になっても変わらず、特に力仕事してたときは大きい茶碗にごはん大盛り2杯を毎日食べてたし、焼き肉に行けばごはんは必ず大盛りだったし、弟に見てるだけでこっちが吐きそうって言われるくらい食べてた。(体重も40kg以下でした。あの仕事が凄まじい運動量だった)

一人で食べるだけでなく、友人や家族はもちろん、会社の人と食べに行くのも結構好きで、好き嫌いもほとんどない、会食恐怖症からは程遠く見えるタイプでした。

そんな私が突然外食や会食で食べられなくなってしまうのが会食恐怖症です。元々大食いであることから、全然食べないと周囲から体調を心配され、大丈夫?と言われるのがプレッシャーになりました。美味しいから一口だけでも食べてみたら?と言われるのもプレッシャーだった。この一口がトドメになってぶっ倒れたらどうしよう…と常に思ってました。

気遣われないように、元気で大丈夫なことを示すためにも食べないと…と思うほどに苦しくなっていったように思います。正直味はしても、美味しいのか美味しくないのかもわからない状態でした。

でも会食自体が嫌いになったわけではないんです。むしろ好きだったことをするのに常に不安感が伴うようになり、失神して救急車で運ばれる度に絶望しました。

旅行での食べ歩きや食事も大好きだった私は、一生このまま美味しいものも食べられず友達と遊ぶこともできずに生きるなんて、趣味や楽しみの大半を奪われて生きるなんて退屈だ。いっそ死んだ方がマシかもしれないと一人で泣いたこともありました。そのくらい食べることが大好きな人間でした。

あと鍋みたいな共有する食べ物だとたくさん食べてないのがバレにくくて気が楽だったり、回転寿司やバイキングなどの量が調節できるタイプも以外と気が楽だったりしました。一番キツいのは個別に食事が提供されるタイプ。特に定食やコース料理はかなり心理的ハードルが高いなと感じます。

当然と言えば当然の話ですが、鍋などの共有系は割り勘、バイキングは金額が高めで損するのでは?と感じる人もいるかもですが(実際気にかけてくれた友人もいた)私はそこにいて会話を楽しむ時間と場所を買っていると思って同じ金額を支払っています。

少し関係ないのですが、パニック障害方面でも私は少し変わって?いて、きっかけになった出来事のわりに、当初電車に対しては全く平気でした。

パニック障害というと大体閉鎖された空間や乗り物はダメという人が多いのですが、私は会食よりは平気でした。現在は症状が悪化したことによって、あまり良い感じはしないですが…それよりは美容院とかの方が不安。

精神的な障害や病は、同じ病名がついていても人によって症状もトリガーも様々なので難しいところがあります。やはりなってみないと理解できないという点も多いです。

私の場合はキツい発作が出ると、あっという間に気を失って倒れてしまいます。パニック障害によく言われる、死にそうだと感じるという感覚は今のところありません。やはり人それぞれなんだと思います。

常に配慮すべきとは思いませんが、患っている人からこうしてほしいと伝えられたときは、無理のない範囲で寄り添ってもらえたらありがたいことだなと感じます。私自身、食べれなくても残しても心配しないで触れないでほしいとお願いし、聞き入れてくれる友人たちに救われています。

精神的な病はいつ何がきっかけでなるかわからない。誰がなってもおかしくないものなので、自分を大切にして、少しでも心身共に健康でいられる方が増えると良いなと常々感じています。

あくまでも個人の意見、症状やケースの一例として捉えていただければ幸いです。